地味だけど… 最も確実な肌の変え方、育て方
健顔は、施術での経験と知見を基に生まれたスキンケア。
…と言っても、決して、サロンでしてもらうだけの特別なお手入れではありません。
ご自宅のケアで、毎日『ちょっとずつ』でも確実に、ご自身の手でお肌に変化を起こしていきます。
例え毎週1回施術を受けたとしても、残りの週6日はご自身でお手入れしますので、むしろご自身でのケアの方が大切、と言っても過言ではありません。
ヒトの身体には、恒常性という 『大きな変化を嫌う本能』 が備わっています。
ダイエットで急激に体重を落とすと、身体が元に戻ろうとして、かえって太りやすくなりますが、それもこの本能が引き起こすこと。
この本能は、お肌の大きな変化も嫌いますので、お肌も、毎日の小さな変化(微差)を積み重ねていく事が、回り道のようで、結局は一番の近道なのです。(お肌に力がついてくると、自ら急激に変化しようと動き始める段階が来ることがあります。これは人が起こす変化ではなく、肌自身が起こしたくて起こす変化なので、心配はいりません。)
一時しのぎではない解決法
例えば、乾燥するから じゃあ何を塗ろう?という対症療法的な発想では、火種をそのままに、あちこちの延焼先の消火に走り回るようなもの…。原因は解決されぬまま、その後ずっと塗り続けることになりかねません。
さらに、シミには…、シワには…、たるみには…と塗っていたら、どんどん塗るものは増えていくばかり…。
でも本当に、肌というものは、あれこれたくさん塗り続けなければ保てないような器官なのでしょうか?
健顔の答えは「NO」です。
肌は化粧品によって、直接変わるのではありません。肌は入れ替わる事でのみ、変わります。
肌に何かしら気になる症状が現れた時、トラブルが生じた状態とは、肌が自力でうまく入れ替わることが出来なくなっています。自分で自分の老廃物に負けてしまった状態です。
健顔では、そうした肌の入れ替わりを助けるための道具として化粧品を用いながら、一時しのぎではない、根本的な肌の改善を目指します。
乾燥するのなら、乾燥した後どうするか?ではなく、そもそも乾燥しない肌を育てる。
毛穴が詰まるのなら、詰まった毛穴の汚れをどう取るか?ではなくて、そもそもが詰まらない毛穴を育てる。
それが、健顔の流儀です。
そのためにも、まずは肌の機能を存分に発揮できる、健全な状態へと回復させ、そして次のステップとして、美しい肌へと、段階を踏みながら育てていきます。
新陳代謝の力
不動点に病災を生ず。ならば“不動”を“動”へ
新陳代謝(入れ替わり)の力とは、肌という生き物にとっての生命に値します。
この力が弱っては、健やかな肌も、美しい肌も成り立つことはできません。
新陳代謝の力は、言い換えれば、”生み出す”力であり、”排出する”力。この力が弱まれば、アブラだって溜まるし、詰まります。古い角質も居座り、積み重なってしまうのは、当たり前のこと。
そうやって、代謝不良なメタボ肌は、肌の諸症状を引き起こしていきます。そう、メタボリック症候群が糖尿病やら心筋梗塞やらを呼んでしまうように…。
乾燥するのも、くすむのも、お化粧ノリが悪いのも、旅立つはずの古い角質が表面に居残ってしまうから。
その古い角質とアブラが手を組んで、がっちりと鍋蓋のように肌をフタしつづければ、今度は毛穴のような点ではなく、面で老廃物が溜まり、肌がゆるんだり、膨らんだりします。すると、ゆるみや膨らみの下には、シワや影ができ、フェイスラインの形だって変わってしまうのです。
一見無関係に見える症状やトラブルも、
代謝をキーワードに読み解いてみると、実は関連がある事が分かります。
アブラの悩みも、アブラの排泄が滞るから中に留まり、毛穴の詰まりや、ニキビ、吹出物を呼んでしまいます。アブラは、例えどんなに分泌量が多くても、きちんと表面に出てさえいれば、なにも問題は起こりません。新鮮なアブラが表面に出ていれば、かえって艶やかに見えて美しい位です。
(逆に、古いアブラがあふれて表面に漏れ出ると…ギトギトに見えます。アブラの質と鮮度は大事です。)
肌は、入れ替わり続けていなければならない生き物です。常に動いていなければ命がついえてしまう、マグロやカツオのような存在なんです。その入れ替わりが滞り、よどむことで老廃物が溜まり、引き起こされるのが肌の諸症状であるならば、対処すべきはそれぞれの悩みそのものではなくて、その根源である、と私たちは肌から学びました。
根本的な肌の改善とは
根幹を整えれば、枝葉が変わる、咲く花が変わる
健顔では、この新陳代謝という肌の根幹を整えます。
その為に必要なのは、それぞれの役割に特化した化粧品という道具と、皆さんご自身の手だけ。年齢や悩みによって、肌の構造や仕組み、生理機能が変わる訳ではありませんから、健顔化粧品は各アイテム1つのみです。
例えば、大切な樹を育てているけど、花がキレイに咲かない、葉っぱがすぐ落ちてしまう…そんな時 皆さんだったら、どうしますか?
かろうじて開いた花を加工してどうにかキレイに見せようとか、落ちちゃう葉っぱを接着材でなんとか留めつけようと考える方は、きっといないのではないでしょうか。
なぜならキレイに咲かない花も、すぐに落ちる葉も、結局は今の樹の状態の“結果”だと、皆さんは知っているから。だからこそ、土壌は良いか?、根は元気か?、幹は健康だろうか?…そういう事を考えるのではないでしょうか。
土壌や根や幹が良い状態なら、花や葉そのものに手を加えなくとも、次の季節も、その次も、自らみずみずしく美しく咲くことでしょう。
肌を変えるというのも、本当はそういうこと。
今気になっている症状や悩みだけを見つめてしまうと、それぞれの花や葉に手を加えるが如く、そこを早急にどうにかしたくなってしまいます。でも、もしも肌の悩みがひとつではなくて、ここもあそこも…と思うのなら、アプローチする次元を、もう一段階深めてみるのも良いかもしれません。
階層を深めて大きく俯瞰してみると、火元はひとつであることが見えて来ます。
もう、あちこちの延焼先の火消しに飛び回らなくていいんです。
”今”を整えながら、”未来”も変える
花や葉を美しくする為に、まず土壌や根幹を整え、美しく育つ環境をつくる・・・。
健顔でもそんな道筋で、肌の諸症状を解決するために、根源である肌の入れ替わりの能力と、それに付随する、要らぬものを吐き出す力を育て、高めて、解き放っていきます。
でも、決して肌の”今”の見た目をおざなりにする訳ではありません。
”今”と”未来”の両方に、同時にアプローチするのが健顔流。
私たちが実際に手で触れて、お手入れできるのは、肌の一番外側の「角質層」と呼ばれる部分。この一番外側の表面の状態を、私たちは一喜一憂しながら、「美しい肌」と呼んでみたり、「そうじゃない肌」と判断してみたりするのです。
この表面から老廃物を抜くことで、表面が清潔になり、お手入れ後には肌の見た目が少し変わる…。
そして毎日、要らぬものを旅立たせながら、この”少し”を積み重ねることで、要らないものを排泄する力と、肌奥の、新しい細胞を生み出す力をじっくりと育むのです。表面が変わるから、”今”が変わる。そして表面が変わるからこそ、肌奥が動き始め、”未来”が変わっていくのです。
日々“今”の見た目をキレイに整えながら、そうやって、肌の“未来”も ゆっくりと、でも確実に変えていきます。
そう、年齢を重ねることが怖くない、むしろ楽しみになる肌へと…。
この方法でしか、たどりつけない肌がある
肌は一朝一夕には大きく変わりません。土壌や根幹を整えて、花や葉という“結果”を変えるのは、とても地道な、手間暇かかる道のりです。
けれど、これが一番確かな方法だと、この方法でしか たどり着けない肌があると、私たちは知っています。